「ガットフレイル」とは、
「胃腸の働きの虚弱化」を表す
新しい概念です。
近年、ガットフレイルが、さまざまな病気の発症や、がんを含めた生活習慣病の症状を悪化させる、という可能性が示されてきました。機能性ディスペプシア(胃の痛みや胃もたれが続くが検査をしても異常が見つからない病気)や、うつ病などのメンタルヘルス、アルツハイマーなどの脳疾患、そして老化の進行にもガットフレイルは深く関わっています。
さらに重要なことは、健康と判断されて働いている人の中にも、胃腸の不快な症状によって、無自覚のうちにプライベートや仕事のパフォーマンスが低下したり、将来の健康に影響を及ぼしてしまっている人が多くいるということです。
ガットフレイルへの対策は、病気を持つ患者さんだけではなく、赤ちゃんから、働き盛りの人々を含む、人生すべてのステージの人々のWell-beingを目指すものとして、重要なものとなります。
コロナ過を経た昨今、健康や Well-beingへの関心は過去に類をみないほどの高まりをみせ、とりわけ、ガット(胃腸)への対策から目指す健康は、世界的に最も注目されている分野のひとつでもあります。
日本ガットフレイル会議は、新しい概念であります「ガットフレイル」の普及と、赤ちゃんから始まり、働き盛りの人々を含む、人生すべてのステージの人々のWell-beingを、ガット(胃腸)への対策から目指すために設立いたしました。Well-beingとは、“からだ・こころ・社会生活” のすべてが健やかで満たされている、そして、幸せであること。
ガットフレイル会議は、今を生きるすべての人たちの Well-being をガット(胃腸)から目指すために、ガットフレイルの病態を解明し、その対策を創造していきます。
日本ガットフレイル会議 理事長
内藤裕二
京都府立医科大学大学院医学研究科 生体免疫栄養学講座 教授
消化器専門医として最新医学に精通し腸内細菌と健康長寿の関係を長年研究している。
腸内細菌領域の第一人者として各地にて講演を開催。
消化器病学や消化器内視鏡学、生活習慣病、抗加齢医学の研究も専門としている。
賛助会員は、ガットフレイル会議の
設立趣旨にご賛同いただき、
ガット(胃腸)への対策から人々の
Wellーbeingを共に目指していただく
団体・企業にご登録いただいています。
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